家づくりでは、悩みは尽きないと思いますが、予算にも限界がある中でどこにどのくらいの費用をかけるのか、このバランスを考える必要があります。そして目先のことだけでなく長期的な視野の目線を持つことも大切です。マイホームづくりでは、何十年もそれを維持していくことになるからです。

それでポイントになるのは、デザインや装飾、外観を重視したくなるとはいえ、それ以上に重要なのは耐久性です。日本は災害大国であり地震や台風は世界で有数の被害を出しやすい環境にさらされています。それを防ぐことは自力ではできませんので、いかに被害を少なくするかにかかってきます。それを考えると、家づくりでは耐震構造がどうしても求められてきます。もちろん建築基準では、十分に耐震ではあるのですが、それにプラスアルファでより強固にしていくことで、安心できる家づくりに取り組むことができます。

建築会社とその点について十分に話し合うことができるでしょう。構造では基礎部分の重厚さや、壁、柱、梁、筋交い、そして耐久素材を選ぶことなど、いろいろな取り組みができます。また地盤が強いのかどうかに関しても、不安があるようであれば改良していく必要も生じることでしょう。ただそのすべてを行うとなると、予算をあっという間にオーバーしてしまうに違いありません。それでその点では建築会社と話し合い、どこをどの程度耐震として取り組むことができるのか、検討することができます。

こうした自然災害に強い家づくりは必要とはいえ、外観からは見えてこない部分でもあります。建売住宅の場合、業者がすでに建てているため、どの程度なのかわかりにくい部分があります。それでやはりある程度の不安が残ることになるでしょう。注文住宅の家づくりにすれば、構造部分において、自分たちの希望を反映させることができるので、より強固な家づくり、何十年も、そして次の世代に受け継いでもらえる家づくりができるでしょう。